2009年 06月 14日

再び寺山修司

寺山修司の詩 Shûji TERAYAMAで書いた寺山修司の詩集。
気になった詩のページに付箋を付けながら読んでいったら付箋だらけになってしまいました。
いくつか短めのものをメモしておきます。

以下の詩はすべて

寺山修司『寺山修司少女詩集』
角川文庫13865; 昭和56年初版、平成18年改訂3判


からの抜粋です。

季節館

だれか
季節を見た人がいたらおしえて下さい
季節は何歳ですか?




のなかでは
だれが一ばんハンサムでしたか?
一ばんやさしいのはだれで
一ばんさみしそうなのはだれでした?

p.301


小詩集「あ」

「あ」は「a」です
aは ひとりぼっちの数詞です
でも 「あ」は「あなた」のあ でもあります
「あい」のあ でもあります
「あくま」のあ でもあります
「あ」の謎をとこうとしたら
一〇〇人のシャーロック・ホームズ探偵を
集めるよりも
一篇の詩をよむことを
おすすめします

p.358


鉛筆になった少女

鉛筆になった女の子は、朝から晩まで
全身で「恋」という字ばかり書いていました

でも鉛筆になった女の子は
その字を読むことができませんでした

なぜって
鉛筆には 目がないからです

p.361


汽車

ぼくの詩のなかを
いつも汽車がはしってゆく

その汽車には たぶん
おまえが乗っているのだろう

でも
ぼくにはその汽車に乗ることができない

かなしみは
いつも外から
見送るものだ

pp. 240-241


愛の天文学

空には全部で いくつの星があるのだろうか?
少年は 数えてみようと思いました
しかし 数えても数えても 星はなくなりません
少年が 空の星を数えはじめてから終わるまで
幾時代かが過ぎ 戦争があり
人は愛し そして死んでゆきました
空の星を数えているうちに
大人になってしまった少年
それは悲しい ぼくの父です
その子のぼくもまた 父のあとを引き受けて空の星を
数えつづけて 老いてゆくでしょう
天文学とは
恋愛論の もうひとつの 呼び名なのです

 p.140-141

(読み直してはいますが、もし打ち間違いがある場合はすみません。)

今日寺山修司の「田園に死す」の映画を見たんですが、詩集の方を読んでみたいなと思います。
◆Wikipedia日本語版「田園に死す」

例の彼、貸してくれないかな〜。でも日本に帰ってから読めばいいっていう話しでもあるんですが(笑)。
ついでに例の寺山修司についての論文を読ませてもらおうかな〜。そんなことを考えている今日この頃(笑)。
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by mizuhofr | 2009-06-14 06:14 | Livres 読


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